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小田急と江ノ電の記録鉄のブログ

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江ノ電600形の交換されたマスコンの出処の証明

先日、600形登場当初の運転台の画像をアップしましたが、そのマスコンが静岡鉄道のものに交換されたというところを証明する画像が見づらいのですが見つかりました。
コメントいただいた「快速急行様」の文面で『ウィキペディアによると、「・・・・・また主電動機増設に伴って、制御装置が東急在籍当時からの間接非自動制御器(HL制御)から、静岡鉄道より購入した電動油圧カム軸式間接自動制御の東洋電機製造ES-801Bに全車とも換装された。」ということなので、写真のHL制御用のマスコンはそのまま使用できず、同時に静岡鉄道から購入したものに交換されたのでしょう。』とありました。
この画像は1977.-7.24の撮影なので、交換されたものか、または予備としてその後に譲渡されたものかは定かではありません。

19770724静鉄マスコン

マニアックな話題を失礼いたしました。

コメント

この件につきましては、48年前のことですし当時これに関わった江ノ島鎌倉観光と、静岡鉄道の社員もすでに80代ぐらいの年齢になっていますので真相を解明するのは難しいでしょう。

静岡鉄道20系(21形)は、次のような編成でした。

モハ21-クハ21 HL制御
モハ22-クハ22 電動油圧カム軸式間接自動制御 
モハ23-クハ23 電動油圧カム軸式間接自動制御
モハ24-クハ24 電動油圧カム軸式間接自動制御
モハ25-クハ25 電動油圧カム軸式間接自動制御

モハとクハの番号が同じなのが面白いですが、1973年に1000形ステンレスカーの導入に伴い、1973年に10両全車両が廃車になっています。
20系(21形)はモハ5両のうちモハ21がHL制御で、残りの22から25の4両は電動油圧カム軸式間接自動制御なので、この4両の制御器が江ノ島鎌倉観光に購入されて600形に転用された形になります。
当時の地方私鉄はまだ少数雑多な形式の車両も多く、このように10両の車両を一度に廃車にするのも珍しく、江ノ島鎌倉観光としても丁度600形の主電動機増設の時期と重なり、願ったり叶ったりでよい買い物ができたのではなかったのでしょうか。

快速急行さま、こんばんは。

またまた詳細なコメントを頂きましてありがとうございます。
静鉄20系というのは静鉄オリジナルの自社製と聞いたことがあります。初めて静鉄を訪問した時には現役でしたが、そろそろ廃車を迎える時期だったかと思います。
そんなタイミングの良い時に江ノ電にその一部が移植されたのですね。
静鉄の電車はメンテが良いのか地方私鉄でありながら更に他の地方私鉄に譲渡されるパターンが多いようです。
昔からの伝統が継承されている証かもしれません。

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